白髪を予防するためには、まず原因を知った上で改善していくことが大切です。
また白髪を自分で染める場合は、髪と地肌に負担をかけない白髪染めを選びましょう。
白髪の原因とメカニズム
白髪とは色素細胞の働きが何らかの原因によって衰えてしまい、毛髪の色素が失われた状態を言います。
ここでは白髪のメカニズムについて解説しますが、まずは髪の色が作り出される仕組みを探ってみましょう。
そもそも日本人の髪の毛が黒く見えるのは、メラニンという色素の働きによるものです。
通常はこのメラニン色素が髪全体に行き渡り、これによって髪の毛が黒く見えるのです。
メラニン色素は毛母細胞の間にあるメラノサイト(色素形成細胞)で作られるのですが、加齢や病気などでメラノサイトの機能が低下するとメラニン色素が減少します。
その結果、色素の薄い髪の毛「白髪」になるというわけです。
このように白髪が発生するメカニズムにはメラノサイトが大きく関係しているのですが、実は髪の毛が作られた瞬間は誰もが白い髪をしています。
しかし瞬時にメラノサイトが色素を埋めていくため、髪には色が付いているのです。
白髪の直接的な原因はメラノサイトの機能が低下し、メラニン色素が作られなくなるためです。
したがって、白髪を予防するには、メラノサイトの機能低下を招く要因を知っておくことが大切です。
白髪になる原因について
白髪の直接的な原因は、メラニン色素を作るメラノサイト(色素細胞)の働きが衰えるためです。
では、メラノサイトの機能低下を招く要因には、どのようなものがあるのでしょうか?
現在までに考えられている白髪の原因は、以下のようなものが挙げられます。
・白髪の原因1:加齢によるもの
老化による細胞活性の弱まりが原因となり、メラノサイトの機能が低下し髪の毛の色素が減少していきます。
・白髪の原因2:栄養障害によるもの
ミネラルやビタミン、アミノ酸などの色素細胞の働きに必要な栄養素が不足することも白髪の原因となります。
・白髪の原因3:生活習慣によるもの
アルコール依存や過度の喫煙をはじめとし、夜更かしや睡眠不足といった不規則な生活は色素細胞の働きを弱めます。
・白髪の原因4:遺伝によるもの
10代や20代で若白髪が生えてくる人がいるように、年齢が若いうちから白髪になりやすいなど、遺伝的な要素も白髪の構造に影響していると考えられています。
・白髪の原因5:ストレスによるもの
ストレスは身体に様々な影響を与えますが毛髪も例外ではなく、毛母細胞の働きを弱め白髪の原因となります。
・白髪の原因6:病気によるもの
胃腸疾患、貧血症、甲状腺疾患などにより、白髪が増えることがあります。また、薬の副作用が原因になることもあります。
一般的には、上記のような原因により白髪になっている方が多いようです。
また、これらの原因が複数重なっている場合も考えられます。
白髪の予防と対策について
白髪の原因は様々ですが、毎日の生活の見直しや改善によって予防することは可能です。
もちろん加齢による毛髪や頭皮の老化は止めることができません。
しかし、食事や生活リズムなどの改善で、白髪の発生・進行を遅らせることはできるのです。
まずは食事に視点を当てた白髪の予防策をご紹介します。
メラニン色素を作るメラノサイトの働きを活発にすると言われる栄養素がミネラルの亜鉛と銅です。
ちなみにミネラルは自分の体内で作り出すことはできません。
ですから、サプリメントで摂取するか毎日の食事からバランスよく補うよう心掛けておくと良いでしょう。
その他タンパク質やビタミンA、ビタミンB6、ビタミンEは髪の健康を維持するために必要な栄養素です。
なので、これらが含まれた食べ物やサプリメントを積極的に摂取するのもオススメです。
次に、ストレスを解消することも白髪の予防のためには大切なことです。
ストレスは白髪の最も大きな原因のひとつとされていますが、毛髪だけでなく身体の様々なところへ悪影響を及ぼす恐れもあります。
とはいっても普段の生活や職場においてストレスを完全に解消するのは難しいもの。
ストレスの完全解消は無理だと思いますが、少しでもリラックスできるように、自分なりの解消法を持って心と身体を休ませてください。
自分に最適なリラックス法が思い浮かばない方は、ヒーリングCDを利用するのもおすすめです。
心地よいヒーリング音楽が深いやすらぎとリラクゼーションをもたらし、心と身体を癒してくれます。
なお、生活リズムの見直しや適度な運動も白髪の予防には大切です。
睡眠不足や夜更かしなどをしないよう注意し、質の良い睡眠をとるためにも日頃から適度な運動をするよう心掛けると良いでしょう。
白髪染め選びのポイント
白髪を目立たなくするための対策として、ヘアカラーや白髪染めなどは欠かせません。
チラチラと見える程度であればヘアカラーを使用しても結構ですが、まとまって生えているような場合には、白髪染めを使用した方が目立ちにくくなります。
ヘアカラーと白髪染めのどちらを使うかは、白髪がどのくらい生えているかや白髪の目立ち具合に応じて選ぶとよいでしょう。
最近ではヘナやヘマテインなどが配合されている白髪染めシャンプー・ヘアパックも発売されているので、手軽な対策として利用してみてはいかがでしょうか。
<<白髪染め選びのポイント>>
ドラッグストア等に行くと、実にたくさんの白髪染めが販売されています。
種類がたくさんあると、自分に合った商品が見つけやすそうですが、逆にどれを選べばよいのかわからないという方もいると思います。
もちろん、どの商品も白髪染め効果は期待できますが、これだけは必ず注意しておきたいというポイントがあります。
それは、あなたが選んだ白髪染めがどんな成分で作られているかということです。
いくら白髪染めの効果が優れていても、髪や地肌に負担をかけるような成分で作られた商品はできれば避けた方がいいでしょう。
白髪はキレイに染まっても、髪が傷んでパサパサ・ギシギシの状態になっては、長く使い続けるわけにいかないですからね。
では、どんな商品を選べば良いのか?
それは、天然の植物色素を使用した白髪染めです。
天然色素は敏感な髪と頭皮に優しく、肌の弱い方でも安心して使うことができます。
また、天然色素ならではの自然な仕上がりで、使うほどに艶のある美しい髪へと変わっていきます。
長く使い続けるものだからこそ、髪と地肌に優しく安心できるものを選びたいものですね。