自分では知っているつもりでも、改めて考えてみると知らないことって結構ありますよね。
しかも日本に住んでいながらも知らない日本の習慣など。
むしろ外人さんの方が日本の習慣についてやけに詳しかったりして。
そんなこともたまにあるのですが、最近ふと思ったのがお盆のときに見かける「きゅうり」と「なす」のこと。
日本人であれば誰でも必ず見たことがあると思いますが、私が思ったのはどうしてキュウリとナスに足が付いているのか?ということなんです。
今まで全然気にしたこともなかったのですが、一度でも気になってしまうと心の中の「なぜ?」が騒ぎ出して止まりません。
というわけで、お盆の時期によく見かけるきゅうりとなすに、なぜ足が付いているのかをネットで調べてみました。
まず、キュウリとナスのような季節の野菜を使って作るあの物体の名前は精霊馬(しょうりょううま)というものだそうです。
これはご先祖さまが乗るための乗り物なんだとか。
乗り物とはいっても現代的な自動車とか自転車ではありません。
そんなことは足が付いているのでわかると思いますが、キュウリが馬でナスが牛とのこと。
では、たくさんの種類がる野菜の中でどうしてきゅうりとなすなのか?
それは季節を代表するものだから。
確かにきゅうりとなすは夏野菜の代表ですね。
それと、お迎え用の乗り物として馬(きゅうり)を作り、送り用の乗り物として牛(なす)を作るというのも初めて知りました。
お迎え用の乗り物がどうして馬なのかというと精霊を早くお迎えするため。
そして送り用の乗り物が牛なのは、精霊になるべくゆっくりと帰ってもらうため。
これも「なるほど」という感じです。
ただし、この言い伝えについては地域によって異なるみたいで逆になる場所もあるそうです。
つまり精霊をゆっくりと迎えるために牛を作り、急いで帰ってもらうために馬を作る地域もあるということ。
色々と細かいことを書き綴ってしまいましたが、要するにきゅうりとなすはお盆に帰ってくるご先祖さまの乗り物というのが答えです。
そしてこれらは牛と馬を模して作っているために足をついているというわけです。